八百長騒ぎ 今年(平成12年)の1月21日、大相撲初場所の最中に、 日本外国特派員協会において、元小結の板井圭介氏が、 大相撲での八百長についての告発の会見を開き、 大きな反響を呼んだ。 板井氏は現役横綱や大関など20名の力士の実名を挙げ、 これらの力士が八百長をしていることや、現役時代に自分が いかにして八百長に深くかかわっていたかということなどを 明らかにした。 大相撲のいわゆる「八百長疑惑」は、今に始まったことではない。 柏鵬時代の昭和38年には、柏戸と大鵬の両横綱の千秋楽での 全勝同士の対戦(柏戸の勝ち)に対し、作家の石原慎太郎氏 (現東京都知事)が「八百長相撲だ」と物言いをつけて一騒動が あったり、昭和55年には、ある週刊誌に元十両の力士が 「大相撲には八百長が存在する」と告発したりなど、 八百長問題はその度毎に大きな問題となり、いつしか消えていった。