接触を伴う競技スポーツ。選手間での感染リスクは「お互い様」であると語る岩田氏 【写真:西村尚己/アフロスポーツ】 ──先生の著書の中に「無観客での試合開催が最も妥当な選択肢」というご意見がありました。一番の理由は、観客の移動に伴うリスクを排除する、ということですよね? そうです。スタジアムの感染対策は、ある程度は管理できるはずなんです。観客の距離を保つとか、声を出して応援はしないとか、ハイタッチを禁止するとか。けれども、スタジアムに至るまでの経路を完全にコントロールするのは、現実的に難しいですよね。最寄り駅からの移動は、徒歩であれバスであれ、どうしても「密」の状態ができてしまいます。ですので、最初は無観客で開催して、慣れてきたら少しずつ観客を入れていく。間口を少しずつ広げながら、行きつ戻りつでやっていかないと難しいでしょうね。 ──プロ野球は月に1回、Jリーグは2週間に1回のペースで、選手