実は女性の政治指導者が多い 日本で、いや欧米諸国でも、イスラムについて何を知っているかと聞けば、テロか、酒が飲めない話か、果ては一夫多妻の話に行きつくことが、いまだに多い。もちろん、当たっていることもあるが、おそろしく見当はずれのこともある。 イスラム、あるいはイスラム教徒の話になると、欧米でも日本でも極端に単純化されるのは、今も昔も変わりない。どうも高校の教科書あたりでも、イスラムという1日に5回礼拝をするだの、年にひと月断食をするだのという話ばかり教わるものだから、ひどく戒律がうるさくて、人を縛る宗教だと思われている。 しかし、である。そんなうるさい宗教の信者が、いまだに増えているどころか、あと数十年で世界の人口の3人に1人にまで達するかもしれないところまで増えるだろうか? 欧米のフェミニストには、口を開けばイスラムを女性抑圧の宗教と唱える人が多いが、そんなに女性を差別し抑圧する宗教で