それってホントに伝統ですか? この本を読むとあなたの中で「伝統」という言葉の持つ意味が変わってくるかもしれません。結論から言ってしまうと、こういうことになります。 「歴史的に見れば、伝統とは、ちょっと長めの流行にすぎません。」 そもそも伝統という言葉は “tradition”の訳語として明治時代に作られた比較的新しい言葉だそうです。新聞などで伝統という言葉が使われるようになるのは、明治の末期になってからとのこと。伝統という概念を日本人が意識するようになって、まだ100年ちょっとしかたっていないというのです。伝統というとなんとなく、江戸時代とかもっと古くからあるものだと思っていたので、この指摘はとても意外でした。 過去の日本人は、自分たちの都合でたくさんの伝統を作りだし、たくさんの伝統を捨ててきました。長年続いていたのにあっさりとやめてしまった伝統もあれば、数回、数年間やっただけで、伝統を自
![それってホントに伝統?『歴史の「普通」ってなんですか?』 - HONZ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4350a68143ae4106d017555b4a050a8a34f91ea2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F512%252BAdoQnqL.jpg)