「インターネットの世界にこもらず、外へ出て、おもろいチャレンジをしよう」。京都大学の山極寿一総長は、学生たちにそう語りかける。根底にあるのは、ゴリラ研究の第一人者として長年フィールドワークを続けてきた自身の経験だ。リーダーには、「直観力を磨き、人を感動させる力が必須」とも。その言葉の意味するところとは。(前回の記事は「大学はジャングル」 京大総長のゴリラ流リーダー論) 最悪の失敗をしなければなんでもあり。「おもろいこと」に挑戦せよ――総長になって、新しい体験型の海外渡航支援制度「おもろチャレンジ」をはじめました。 「これは従来の海外留学とは違って、学生が自ら渡航先や、そこで何をするのかをゼロから計画し、自分の責任で交渉もし、経験してくるというプログラムです。これからの時代を生き抜く学生たちにとって、僕は『直観力』が非常に重要だと考えています。無意識的に物事を感じ取る『直感力』とは異なり、経