【特別企画】脱・勘とドンブリ経営 流通小売企業の経営者の多くが、出店戦略に頭を抱えている。固定費が高く利幅が小さいという事業特性に加え競争が激しいため、出店戦略の失敗は命取りになりかねない。流通小売の売上向上は新規店と既存店とも高度な戦略性が求められるわけだが、実際は勘と経験に頼ったり、「こうあってほしい」という希望がそのまま需要予測データに置き換わったりして、安易な意思決定が行われている…だが諦めるのはまだ早い。「稼ぐ店舗」を創るためのフレームワークは実にシンプルなのだ。こうした経営者の悩みに最適解を示す。 バックナンバー一覧 新規出店にあたって正しい意思決定をするには、既存店のデータを活用するのが近道だ。だが多くの企業が、その準備段階で過ちを犯している。データ活用の過ちとは、ファクト(データ)の選別と手法である。後者については前回、データの点数化と比較分析のプロセスを説明した。分析手法