※「シン・ゴジラ」の個人的感想文です。ネタバレあります。 巨大不明生物が、大田区の道に沿って移動してた。それがすごく意外だった。私はアニメが苦手で特撮モノも興味が無く、ゴジラシリーズは一つも観たことがない。だからなんとなく、街に現れる巨大な怪獣っていうのは、建物を敢えて破壊したり人々を手でつまんで投げ捨てたりするものなんだと思ってた。 だけど巨大不明生物は、建造物を意識的に壊すわけでも敢えて避けているようにも見えず、人が作った道をただその通りに進んでた。何かの意志や覚悟を持って上陸したわけではなく、「なんだか自分でもよく分かんないけど出てきちゃっている」感じ。私にはそう見えて、それがなんか気持ち悪かった。 だけどその様子に見覚えがあった。ただ力任せに、何かに突き動かされてるだけの社会性も客観性もない存在。かと言って主観もない。ただただ、衝動で動いてるもの。 そんな巨大不明生物を、政府は最初