さまざまなプロフェッショナルの考え方・作られ方を、その人の本棚、読書遍歴、本に対する考え方などから紐解いていくインタビュー。今回は文芸アイドルとして活躍中の西田藍さんに登場して頂きました。 私の中で本を読むっていうのは、 凄い人が書いた凄いことを、何の苦労もせずに得ることができる。そんな特別な機会のような気がしているんです オーディション「ミスiD(アイドル) 2013」でデビュー後、アイドル/書評家として、モデルやタレントの仕事だけでなく、エッセイなどの執筆活動も行う西田藍。その知識量もさることながら、彼女が紡ぐ文章には嘘のない熱い気持ちが漲っている。今回は新入生・新社会人に読んでほしい本というテーマで、セレクトしてもらった。 ―― 新学年を迎えた人たち、または新社会人に向けた本ということで今回セレクトしていただきましたが、まずは『放浪記』から行きましょうか。 西田藍(以下、西田) 『放