「日本のいちばん長い日 【東宝DVD名作セレクション】」(価格:2,500円+税)は東宝よりDVD発売中 2016年の大ヒット作『シン・ゴジラ』。巨大生物=ゴジラの脅威に直面した政府上層部を、政治ドキュメンタリーのようなタッチで描いた異色作だ。驚いたのは『シン・ゴジラ』が過去の東宝怪獣映画を踏襲するのではなく、同じ東宝でも太平洋戦争終結までの24時間を描いた実録映画『日本のいちばん長い日』をベースにしていたこと。1967年に製作された岡本喜八監督の傑作である。(村山章) 【写真】岡本喜八リスペクトが込められた『シン・ゴジラ』 『シン・ゴジラ』に登場する重要キャラに牧悟郎という学者がいる。ゴジラの出現を誰よりも早く予見するも、物語が始まった時点ですでに行方不明で、チラリと映る顔写真以外は姿を現わさない。この「牧悟郎」として写っているのが誰あろう岡本喜八監督である。 ADVERTISEMENT