鳥取県倉吉市の倉吉北高の校長(61)が生徒の寮費約230万円を私的流用したとして、20日付で辞職していたことがわかった。 同高校長は流用を認めて全額を弁済。運営する学校法人・松柏学院は、刑事告訴はしないとしている。 同法人によると、5月にあった2010年度の会計監査で、寮費の使途不明金が判明。聞き取り調査に対し、校長が10年4月~11年6月に知人女性のアパート代や携帯電話の通話料などに流用したことを認めた。 同高は生徒426人のうち、野球部などの44人が寮で生活。1人月3万7000~4万8000円の寮費は、歴代の校長が個人名義の通帳で管理していた。 伊藤厳一理事長は「生徒や保護者、地域の信頼を裏切り、申し訳ない。会計処理を見直し、再発防止に努める」と話している。