幸紀会安江病院(岐阜県岐阜市)は7月4日、院内のコンピュータが不正アクセスを受け、患者と新型コロナワクチン被接種者の個人情報が最大11万1991件流出した可能性があると発表した。氏名や生年月日、住所、電話番号、診療上の情報(病歴、治療歴など)、予防接種歴などが対象になるとしている。 不正アクセスが発覚したのは5月27日。患者情報データベースへのアクセスができなくなり、電子カルテシステムなど一部院内システムが停止。同日は一部業務を制限した診療体制を取っていたが、28日には復旧し通常通りの体制に戻った。岐阜県警察と厚生労働省への報告は27日中に行ったという。 患者などの情報以外にも、同院職員715件の個人情報(氏名と生年月日、住所、電話番号)なども流出した可能性がある。同院は「システムおよびデータベースの仕組み上、抜き出した情報を閲覧・加工して不正に利用できる可能性は低い」としている。 同院は