[ワシントン 9日 ロイター] 米国の大統領なら誰でも、ノーベル平和賞の受賞をひそかに夢見るものだ。過去にそれを実現したのはわずか3人だったが、今回受賞が決まったオバマ大統領も、その期待に沿うことの名誉と同時に、さらに重い責任を負うことになった。 ホワイトハウスで就寝中だった9日未明、就任9カ月でノーベル賞を受賞するというニュースに目を覚まされたオバマ氏。予想外のことに驚いたのは、ほかならぬ大統領自身だろう。 過去の大統領の受賞者には、ほとんどがその実績に基づいて賞が贈られている。セオドア・ルーズベルト大統領は、日露戦争(1904─1905年)をめぐり両国の講和を仲介。アル・ゴア副大統領は、地球規模の気候変動についての啓発活動が評価され、2007年に受賞した。 また、世界平和に尽力したことで同賞が贈られたのは、1919年のウッドロウ・ウィルソンと2002年のジミー・カーターの2人の大統領だ