逆です。 多くの辞書は「未だに」としていますが、正しくないと考えます。これは「いまだに」と「いまだ」をごっちゃにしているのです。 もともと、「今になってもなお依然として」の意で「今だに」と言い、肯定にも否定にも使われたのです。 中国から漢字・漢文が伝わってきたときに、「未」という字をどう読もうかということになり、「未知」を 「不知」 (知らず) と区別するために、「今だに」の変形を採用して「いまだ知らず」 と読むようになったのです。 ですから、「未だ」を肯定文に使ったり「今だ」と書くのは適切ではありません。 しかし「いまだに親のすねをかじっている」などの表現は決して誤りではありません。 「いまだに改善されない」のような否定文の場合でも、「とっくに改善されているべきなのに、今になっても…」という非難のニュアンスがこめられており、単に「現在までのところ、未(ま)だ改善されていない」と言うのとは