世界最強のディズニーに真っ向勝負を挑み、見事に大差の勝利を収めたテーマパークがある。香港海洋公園である。閉園寸前の土壇場からの大逆転、そこにはどんな戦略があったのか。 6年前の真夏、家族で現地に行ったことがある。とにかく暑かった。そ して何もなかった。大した乗り物もなければ、目新しい見せ物もない。 パンダがいたのが唯一の救いといったところで、あまりの熱さに2時間 で逃げ出すように帰ってきた。 その頃の入場者数が280万人、それが今年は492万人である。一方の香 港ディズニーランドは400万人、開業初年度の520万人から落ち込んで いる。なぜ、香港海洋公園は奇跡的ともいえる逆転劇を演じることがで きたのだろうか。 結論からいえば奇策は何一つ打っていない。一つひとつの施策は極めて ノーマルとさえいっていい。愚直なまでにマーケティングのセオリーに 則って、やるべきことをきちんとこなした。それが逆
![あのディズニーが負けた。なぜ? :: INSIGHT NOW!](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1be0e6ad78a2cf81b161dcc018ac82be7b794389/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.insightnow.jp%2Fimg%2Fcover%2Farticle_02-2.jpg)