菅義偉官房長官は26日の参院予算委員会で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設をめぐり、埋め立て予定区域の軟弱地盤について地盤改良が必要と報告を受けた時期を「1月18日」と答弁した。ところが菅氏はその3日後の21日の記者会見で、軟弱地盤の存在を「私は承知していない」と述べており、今回の国会答弁と矛盾が生じている。 国民民主党会派の木戸口英司氏の質問に答えた。菅氏は「本年1月18日、防衛省の担当局長から報告を受けた」と答弁した。21日の会見では、記者の質問に対し「私は承知していない。ぜひ防衛省にお問い合わせいただきたい」と否定していた。政府が正式に地盤改良工事が必要と認めたのは同月30日の衆院代表質問における安倍晋三首相の答弁だった。 防衛省は軟弱地盤の改良工事に3年8カ月かかるとしている。