常微分方程式の数値解法のうち基礎的な手法をまとめました。 はじめに オイラー法 ホイン法 4次のルンゲクッタ法 参考 はじめに 3DCGで物理シミュレーションを行う際には常微分方程式を解く必要が出てきます。 しかしながら常微分方程式のうち解析的に解くことのできる問題は少ないため、 漸化式を用いて逐次計算を行う数値解法を用いることになります。 常微分方程式の数値解法はその性質上結果に誤差が生じ、その誤差を小さくするため多くの手法が存在します。 また手法により計算速度も異なるので、用途に応じて適したものを選択する必要があります。 そこで本記事ではこの常微分方程式の数値解法について、いくつかの基礎的な手法をまとめます。 オイラー法 最初に最もシンプルな方法であるオイラー法について説明します。 まず常微分方程式の解をとしたとき、の周りでテイラー展開すると以下の式を得られます。 ここで、 とすると式