「グロース企業の文化を見習え」――。半導体材料などで知られる化学メーカー、JSRの会長が語ったのは、成長の仕組みや戦略ではなく、企業文化の作り方だった。「脱PDCA」で飛躍を目指す。 JSRは日本を代表する化学メーカーで、合成ゴム・合成樹脂などのエストラマー事業や、半導体材料、ディスプレイ材料などのデジタルソリューション事業、バイオ医薬の創薬製造など医薬分野の最先端ニーズをとらえたライフサイエンス事業などを展開する。 企業理念に「マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・社会・環境)に貢献」することを目指す「Materials Innovation」を掲げ、経営の軸に「絶え間ない事業創造」「企業風土の進化「企業価値の増大」を据えながら、デジタル変革(DX)に向け積極的な取り組みを進める。 同社取締役会長で経済同友会副代表幹事の小柴満信氏によれば、DX推進と成長のカギを握るのは企業文化の
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