老朽化が進む京都大学の学生寮、「吉田寮」について、大学側が寮生に速やかな退去や入寮募集をしないことを改めて求める方針を公表したことに対し、教授会の有志が「ねらいは寮生の安全確保ではなく自治の解体だ」と批判する声明を発表しました。 京都大学の吉田寮をめぐっては、老朽化のため地震で倒壊するおそれがあるとして、大学側が寮生に去年9月までの退去を求めましたが、寮の自治会は、退去後の建物の存続が明らかにされていないなどとして応じていません。 こうした中、大学側は寮の古い建物からは直ちに退去するよう改めて求める一方、4年前にできた建物については学生が居住実態の確認を受けることや、寮生の募集をしないことなどを前提に入居を認める方針を12日公表しました。 これを受けて、14日、教授会の有志が会見を開き、声明を発表しました。 声明では、「入寮募集を行わないよう求める方針には疑問を感じざるをえない」として、「