今年に入ってからの方が、感染者が出て中止になる演劇公演が増えている気がする。それもひとりじゃなくて複数。 演劇界隈のひとたちはコロナ禍でもどうにか安全に演劇を続けるために結構情報収集しあっていて、一般的に効果があるとされている対策はだいたいやっていると思っている。その対策が緩んでいる気はしないのに稽古場や楽屋で伝染ってしまうのは、やっぱりオミクロン株の感染力が今までの株とは全然違っていて、去年までの対策じゃもう足りないということなんじゃないか。だからって、何を追加したら、何をやめたらいいんだろう。今の感染状況を見ていると、だれかひとりが不幸にも感染してしまったら、マスクをしていても手を洗っていても無言にならない限り広がらせないのは無理な気さえする。無力感、絶望感、徒労感に苛まれながらも、ちょっとしたほころびから伝染るのかもしれないから、我々制作は神経質なくらい消毒をして注意をして空気を入れ