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ブックマーク / facta.co.jp (2)

  • 漢字学者 白川 静氏

    「白川静」は、やさしい。「こんなやさしいのは居らんぞ」 と、自ら言うところがまたいい。ユーモアたっぷり。人を喜ばせることが実に上手だ。雑談の中でも気の利いたジョーク満載だが、学問の話をしていても同じ。「あのね、先生、“戻” るという字。あれ、戸垂の中は犬ですよね」「そうや。犬やないと、もどれん」 犬はちょっとかわいそう。嗅覚が鋭い。その能力が犬を犠牲獣とする。墓に入れる器物は犬の血でキヨめられる。その「器」の中にも、犬(今は「大」だが)がいる。犬自体も殺されて置かれる。魔除けだ。犬のおかげで私たちは迷子にならずに、元の場所にもどれる。 白川静の学問は、漢字学に留まるものではない。根底に民俗学や神話学、何よりも哲学がある。「先生、毎日毎日、書斎に閉じ籠もって寂しくない? 先生は孤独にならないの?」「孤独は“一人あることの楽しさ”ではないか」  ……… ログイン オンラインサービスをご利用いた

  • 韓国より10年遅れの「電子図書館」

    韓国より10年遅れの「電子図書館」 ソウルでは3年前に国立デジタル図書館が誕生。彼我の情報基盤格差に呆然。 2012年4月号 LIFE 日で出版物に占める電子書籍の比率はまだ数パーセントだが、公共図書館の足元に電子化の波が押し寄せ始めた。現在、全国で10館程度の公共図書館電子書籍を導入、もしくは実証実験中。4月には、3月上旬現在で220の出版社から賛同を得ている電子書籍の管理会社、出版デジタル機構(仮称)が設立される。図書館とのビジネスに、新たなルールを創設するのが目的だ。電子書籍を扱う電子図書館になれば、利用者は自宅に居ながらにして閲覧でき、データベースなども利用できる。図書館に足を運べない人にも利用の機会が広がる一方で、紙ののように保管場所の心配をする必要がなく、延滞、損傷、盗難、紛失の恐れがないなど図書館にとっても多くの利点がある。

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