フランスにおける資料デジタル化政策の動向 フランスでは,2009年10月以降,元フランス・テレビジョン社長のマルク・テシエ(Marc Tessier)が座長となり,「図書館資料のデジタル化についての調査委員会」が開かれた。この調査委員会での議論を受け,2010年1月12日,テシエは「文献遺産のデジタル化に関する報告書」(通称「テシエ報告書」)を,文化・コミュニケーション相に提出した。 従来,フランスの図書館はGoogleの書籍デジタル化事業とは一線を画してきた。しかし2008年にリヨン市立図書館がGoogleと所蔵資料のデジタル化の合意に至り(E817参照),2009年8月にはフランス国立図書館(BNF)がGoogleとの協議を行っていることが判明する(E969参照)など,フランスの図書館でGoogleとの協力関係を模索する動きが出てきていた。このような状況の中,2009年12月に,サルコ
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