また2週ほど空いてしまったが、AIプロセッサーの話に戻ろう。2019年のHotChips 31で一番会場を沸かせたのが連載572回で紹介したCerebras SystemsのWSE(Wafer-Scale Engine)だった、という話はすでに説明した通り。 ちなみに同社、今年のHotChips 32では“The Second Generation Cerebras Wafer Scale Engine”という講演を予定している。まさか7nmに微細化だったらすごいのだが。 さてそのHotChip 31でそのCerebras Systemsの講演を挟んで行なわれた講演が、インテルのSpring Crest(Nervana NNP-T)と、Habana LabsのGOYA/GAUDIであった。講演の際はWSEにやられたという感じでそれほど話題にならなかったが、年末になっていろいろ騒がれ始めたこ
7nmのCPUはさらに6ヵ月ほど遅れる 対応策としてプランBを用意 米国時間の7月23日、インテルは第2四半期の業績を発表。記録的な好成績を残したにも関わらず、発表直前には60ドル台だった株価は発表直後に急落、現在は48ドル台を推移している有様である。 なにがあったかといえば、7nmプロセスが大幅に遅れることを発表したからである。正直に言えば「やっぱりな」という話ではあるのだが。まずBob Swan CEOの言明から紹介する。プレスリリースの3ページ目に以下のように書かれている。 “Turning to our 7nm technology: We are seeing an approximate six-month shift in our 7nm-based CPU product timing relative to prior expectations. The primary
2020年6月末、スーパーコンピューターの性能ランキングTOP500が発表された。富士通製「富岳」がLINPACK性能で1位を獲得し、トップ10に4機種が新たに加わるなど波乱模様だ。しかし500位まで見渡すと新規システムの数は最低で、トップエンドに開発予算が偏りがちだと分かる。米AMDや英アームの台頭など、スパコン開発のトレンドは変貌しつつある。 TOP500は歴史的に順位争いが激しかった。筆者の調べでは1993年6月から年2回(6月と11月)のペースで始まったTOP500ランキング55回の中で、トップ10の順位が2回連続で全く同じだったことは3度しかない。トピックを添えて振り返ると以下の3つだ。「①2011年6月と同年11月:富士通製『京』が連続1位」「②2013年11月と2014年6月:中国国防科学技術大学(NUDT)製『天河(Tianhe)-2A』が4連続1位」「③2019年6月と同
NTT東日本は2020年7月30日、東京大学と産学協同で設立したローカル5G検証施設の「ローカル5Gオープンラボ」をリニューアルし、報道陣に公開した。2020年2月から提供するローカル5Gの実証環境に加えて、実証後の打ち合わせや商談ができるスペースを設け、パートナー企業を拡大する狙いだ。 ローカル5Gは高速・低遅延・多接続という特徴をもつ5Gを、企業や自治体が自営用として敷地内などに設置するネットワークを指す。ローカル5Gオープンラボでは製造業や農業などに向け、ローカル5Gの実証環境を提供する。ロボットや複数のカメラなどの機器を持ち込んで検証できる、約100平方メートルのスペースがある。 検証スペースでは端末の認証や通信の制御をする5Gのコアネットワークのほか、アンテナ一体型の28ギガヘルツ帯の無線基地局、ローカル5Gの対応端末、電波暗箱(シールドボックス)などを用意する。
主にLinuxで常用されるブートローダー「GRUB2」に、OSが起動する前の段階における不正なプログラム実行を防ぐ「セキュアブート」を回避できる脆弱性が報告されました。「BootHole」と名付けられたこの脆弱性により、攻撃者は対象のデバイスを無制限にコントロールすることができるとされています。 There’s a Hole in the Boot - Eclypsium https://eclypsium.com/2020/07/29/theres-a-hole-in-the-boot/ ADV200011 | Microsoft Guidance for Addressing Security Feature Bypass in GRUB https://portal.msrc.microsoft.com/en-US/security-guidance/advisory/ADV2000
2021-09-062020-07-28 東急電鉄、4Gデータ通信対応のLED蛍光灯一体型防犯カメラ「IoTube」を全車両に導入完了 東急電鉄株式会社は、テロ行為や吊革盗難など車内における犯罪行為の未然防止を目的に、2015年3月より順次車内防犯カメラを設置してきた。しかし、既存車両への従来の車内防犯カメラ設置にあたっては、機器や配線敷設のため1両あたり2週間という長期間の車両工事を行わなければならず、時間と労力の削減が課題となっていた。 また、記録映像の確認にあたっては、通信機能を持たないため車両の防犯カメラから記録媒体を抜き取って事務所などに持ち帰って専用パソコンで確認する必要があり、手間がかかっていた。 そしてこのほど、東急電鉄は車両内のセキュリティ向上を目的として、ソフトバンク株式会社の4Gデータ通信対応のLED蛍光灯一体型の防犯カメラ「IoTube」を全車両1247両に導入完了
NTTドコモが5G(第5世代移動通信システム)の次の通信方式である「6G」の取り組みを加速している。2020年7月29日と30日に多彩な関係者を招いて6Gに関するオンラインイベントを開催するほか、7月中旬には第2版となる6Gのホワイトペーパーを公表した。ドコモの6G戦略について、同社執行役員でネットワークイノベーション研究所長の中村武宏氏に聞いた。(聞き手は堀越 功=日経クロステック) 5Gが商用化されたばかりですが、国内外で早くも6Gに向けた機運が高まっています。 世界的に見ても中国や韓国、欧州で6Gの取り組みが活発化している。日本も総務省が「Beyond 5G推進戦略」を公表した。ドコモもアクセルを踏まないといけない状況だ。 6Gの議論は過去の世代の例から見ると2〜3年前倒しして進んでいる印象だ。2020年導入を目指していた5Gの例を振り返ると、その10年前の2010年はコンセプトを作
by Morton Lin 大手半導体メーカーのIntelが2020年第2四半期(4月~6月)の決算発表で、次世代の7nmプロセス開発に1年ほどの遅延が生じていることを認めました。これに伴って、Intelのボブ・スワンCEOが「チップ製造の外部委託を検討している」と述べたことから、Intelの株価は2020年7月24日(金)に16%もの下落を記録しています。 Intel Q2 20_EarningsRelease - Q2-2020_Earnings-Release.pdf (PDFファイル)https://s21.q4cdn.com/600692695/files/doc_financials/2020/q2/Q2-2020_Earnings-Release.pdf Intel’s next-gen 7nm chips are delayed until at least 2022 -
ソフトバンクが「プライベート5G」を打ち出す狙い、ローカル5Gに対する優位性は?:5Gビジネスの神髄に迫る(1/2 ページ) 自社が免許を保有する周波数帯を活用して自営型の5Gネットワークを構築・運用する「プライベート5G」を打ち出したソフトバンク。これはパブリックの5Gとローカル5Gの中間と位置付ける運用形態となる。そのプライベート5Gを含めた同社の5Gビジネス戦略について、法人事業統括 法人プロダクト&事業戦略本部 デジタルオートメーション事業第2統括部 統括部長の梅村淳史氏に話を聞いた。 NSA環境下でも期待されるテレワーク需要 商用サービスの開始とともに、携帯電話大手各社が5Gを活用した法人ビジネスの開拓を推し進めている昨今。大手の一角を占めるソフトバンクも、商用サービス開始前からさまざまなパートナー企業と5Gを活用したビジネス開拓に向けて取り組みを進めてきている。 梅村氏によると
Ice Lake Xeons Will Ramp Up Frequencies Slower, So Linux Is Preparing A Workaround(Phoronix) Intel Ice Lake Xeons Feature Slower Frequency Ramp Up(techPowerUp!) Intelは次の“Ice Lake-SP”でいよいよ14nm++から10nm+へ移行するが、その“Ice Lake-SP”に関して興味深い挙動が発見された。 プロセスの進化により“Ice Lake-SP”は電力効率の向上を果たしているが、最新のLinux kernelにおいて、“Ice Lake-SP”コアのXeonはスリープから立ち上がる時の周波数の上昇がゆっくりしているという。 Linux電力管理コード向けの新しいパッチがIntelから提供されているが、次のような注釈が
by MIKI Yoshihito ソフトバンクグループが、ARMアーキテクチャで知られる半導体設計企業Armの売却を検討しているとウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。 SoftBank Explores Sale or IPO for Chip Designer Arm Holdings - WSJ https://www.wsj.com/articles/softbank-explores-options-for-chip-designer-arm-holdings-11594672437 SoftBank hires Goldman Sachs to explore sale options for Arm: Sources https://www.cnbc.com/2020/07/13/softbank-hires-goldman-sachs-to-explore-sal
英Arm(アーム)は、同社のIoT Services Group(ISG)を切り離し、親会社であるソフトバンクグループの傘下に移行する組織変更の予定を発表した(ニュースリリース)。ISG切り離し後は、中核である半導体IPコア事業へ注力するという。 Armは、ここ数年、IPコアだけでなくIoTの企業として成長する戦略を表明していた。例えば、ソフトバンググループ傘下になった翌年のプライベートイベント「Arm TechCon 2017」 では、展示会場の半分をIoT関連に充てた(関連記事:転身するArm、CPUコアの会社からIoTサービス会社へ)。しかし、昨年の「Arm TechCon 2019」の展示会場は、従来のように、基本的にIPコア関連一色に戻っていた。 今回の発表では、切り離し対象となるのはISGに属するIoTプラットフォームと米Treasure Dataとされる。すなわち、Armの「
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く