採油施設が残る「にいつ丘陵」の森を視察する坂本龍一さん=新潟市秋葉区で2010年11月21日、岡田英撮影 音楽家の坂本龍一さんが代表を務める森林保全団体「モア・トゥリーズ」(東京)と新潟市秋葉区で間伐材の利用促進に取り組む「木質ペレット推進協議会」、同市の3者は21日、森林づくり協定を結んだ。 同区の「にいつ丘陵」の間伐材で固形燃料ペレットを生産し、園芸農家のハウスで重油に代えて使ってもらう。そのうえで、削減される二酸化炭素排出枠を、坂本さんの団体が企業に売り、地元に還元する。 丘陵は明治・大正期、日本一の産油量を誇った。その施設が残る森を視察した坂本さんは「人間の努力でエネルギー生産地としてよみがえるのは歴史の皮肉のようだが感慨深い」と語った。【岡田英】 【関連記事】 坂本龍一:4年ぶりの全国ツアー 毎回“即興選曲”生音源配信も 坂本龍一:5年ぶりのソロアルバム、09年3月に