10日に行われた韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の年頭会見に関する報道に接したとき、筆者は驚きを禁じ得なかった。いわゆる徴用工問題をめぐり、「日本は不満があってもどうしようもない」との理由で、日本に歴史を考慮し、慎重な姿勢を要求したからである。 文大統領の日本への言及はごく一部分であった。そこで、識者の中には、文政権は日本を中国や米国ほどには重視していない、今回の徴用工問題もそれほど重視していないので、日本の一部の人たちのように徴用工問題やレーダー照射問題に過剰に反応するのはおかしい、という論調を展開する人もいた。だが、果たしてそのような見方は妥当だろうか。 そもそも、徴用工問題は日韓という国家同士の国際的な取り決めである。韓国も日本と同様に三権分立だが、国際的な交渉においては、もちろん三権それぞれと外国が交渉する必要はない。司法の判断で、行政府の国際的な取り決めとは違う帰結をもたらし
1.瀬取りが見つかってレーダー照射か 2.小野寺さん、グッジョブだ! 3.アメリカにとっての「不都合な真実」とは 瀬取りが見つかってレーダー照射か 韓国によるレーダー照射問題について、何かモヤモヤしていたのだが、小野寺前防衛大臣の言葉でスッキリした。 ちょっと長くなるが紹介する。 「日本のEEZで日本の哨戒機が普通に飛んでいた。本来そこで操業してはいけない北朝鮮の漁船がいた。そばに韓国の軍艦と海上警察の船がいた。おかしいじゃないですか。それを何だろうとみている日本の哨戒機に、なぜこんなに敏感に反応するのか。動機について不信感を持っている。」 これは11日のBSフジ、プライムニュースでの発言だが、小野寺さんは韓国が洋上で北朝鮮の船に物資を移す瀬取りをしていたことを示唆したのだ。小野寺さん、グッジョブだ! 安保理へ提起を もし、韓国が北朝鮮に瀬取りをしているところを、日本の自衛隊に見つかってレ
この夏、豪雨災害が頻発しかし、スーパー堤防はいらない! この夏は7月の西日本豪雨に始まり災害の多い夏でした。台風シーズンは過ぎていないので今後も予断を許さない状況で、特に被災地域は地盤が弱まっていたり、復旧途上であったりして、再度災害に見舞われると被害を防ぎようがない状態にある場合もあり、警戒が必要だと感じています。 このような大規模な災害が起こるたびに皆が思うのは被害が大きかった地域の多くが以前から危ないと指摘されていたのに整備が進んでいなかったということです。 だからこそ、優先順位をきちんと考えた上で、公共事業を行うべきなのですが、残念ながら、あれもこれも手をつけようとして、結果、本当にやるべき整備が遅れ、次に被害に遭ってしまうということの繰り返しのように感じます。 今回こそ、本当に必要な事業は何か、そして、今やらなくても良い事業は何かのメリハリをつけて、人命だけは守るべく計画を立て
厚生労働省の「毎月勤労統計」が火を噴いた。文字通りの炎上である。炎上は意見が対立する側が火に油を注ぐことで大きくなるケースが多いが、厚労省の毎月勤労統計の不正をかばうものはいないだろう。誰の目に見ても明らかな不正である。 毎月勤労統計とは、賃金の動向等を調査し、景気の分析や労働保険の給付金等の算定に用いられるもの。本来、東京都の常用労働者数500人以上の事業所を全て調査すべきところを、2004年からサンプル調査で手抜きしていたことが発覚した。 18年末から報道されていたが、今年に入り、根本匠厚生労働相が問題を認め、雇用保険などで過少給付があったと発表されると、のべ1973万人という対象人数、約567億円という過少給付額のインパクトもあり、普段、聞き慣れない毎月勤労統計という統計を巡る不正が一気に社会問題化した。 毎月勤労統計が公表する数値について、最初に疑問を投げ掛けたのは、地方紙である西
「数十年以内に米中戦争が起こりうる可能性は、ただ『ある』というだけでなく、現在考えられているよりも非常に高い」(G・アリソン「米中戦争前夜」)。 古代ギリシア時代、内陸指向の覇権国スパルタは海の新興勢力アテネの台頭に恐怖心を抱くようになりました。「覇権国vs新興国」の戦争も辞さない深刻な対立を、当時の歴史家の名をとって「ツキディデスの罠」と呼びます。 アリソン教授によれば、過去500年間の覇権争い16例中、戦争を回避できたのはたったの4例。つまり、4分の3は戦争に。日露戦争や英独の対立から起きた第一次世界大戦、日米戦争もその中に含まれます。 一方、かつての米ソ冷戦は戦争も不可能だが、平和も不可能な状態(レイモン・アロン)の中で、単独行動の応酬が行われました。しかし、キューバ危機のように全面戦争は回避。小学校5年生だった私も全面核戦争の恐怖におびえていましたが、あの時の安堵感は鮮明に覚えてい
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