教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。 小林哲夫「高校紛争」は、2012年2月の中公新書新刊である。2月新刊は充実していて、先に書いた「物語近現代ギリシャの歴史」の他に、成田龍一「近現代日本史と歴史学」も面白かった。歴史学や歴史教育プロパーの人向けだと思うので、ここでは詳しくは触れない。戦後歴史学のあゆみを3期に分け、「書き換えられてきた歴史」を分析している。僕は大体2期とある頃(60年代末から70年代)に学生だったから、その頃の本はほとんど読んでいる。最近の本になると、知らないのは少ないけれど、読んでない本が多い。。 「高校紛争」という本は、「語られなかったもう一つの闘争」とあり、冒頭「忘れ去られた歴史がある」と書かれている。実は僕は忘れたことはないし、いずれ自分でも追及してみたいテーマだった。しかし、この本によ