気仙沼港を拠点とする漁船の所有者でつくる県北部船主協会(気仙沼市)が東日本大震災後に受け入れた新規乗組員が今春、100人を超えた。震災前は一時、募集してもゼロという時期が続いたが、2012年からブログで漁業の魅力を発信するなど協会の積極的な勧誘が成果につながっている。【新井敦】 水産業を基幹産業とする気仙沼でも漁船乗組員の後継者不足は深刻で、04~08年の5年間、同協会の新規受け入れがないという状況だった。だが、震災後、地元漁師にもスマートフォンが広まり始めたことをきっかけに、協会の吉田鶴男(たづお)事務局長がブログ「漁船員(漁師)になろう!」で呼び掛けを始めた。 ブログでは、漁業を知らない人でもイメージしやすいように、新人漁船員の体験談や洋上日誌などを詳しく掲… この記事は有料記事です。 残り558文字(全文894文字)
日本周辺でのイカ漁が6月から本格化する。 石川県沖では昨年7月、水産庁の漁業取締船が北朝鮮船とみられる不審船から小銃を向けられるなどしており、同庁では今後、取締船の防弾化など武装船への対応を強化する方針だ。 ■イカの好漁場 石川・能登半島から北西約300キロにある、イカやカニの好漁場「大和(やまと)堆(たい)」。日本の排他的経済水域(EEZ)だが、2016年以降、北朝鮮の国旗を掲げた木造漁船が多数確認されている。 この海域をパトロールしていた水産庁の取締船に異変が起きたのは昨年7月7日午後5時55分頃。左後方からエンジン付きのゴムボートが急接近してきた。船上の男は自動小銃を構えており、一気に緊張が高まった。取締船は現場から離れようとしたが、ボートは取締船の周囲を回るなどの威嚇行為を約50分間も続けた。
国土交通省が農水産物の輸出促進に向けた港湾基盤整備の一環で、苫小牧港漁港区で2017年度から整備を進めや屋根付き岸壁のうち、一期工事が完成した。漁港に荷揚げした水産物を風や雪から守り、衛生面や品質維持、漁業者の作業環境の向上につなげる施設。国の基盤整備事業による屋根付き岸壁の供用開始は全国で初めて。苫小牧港管理組合と室蘭開発建設部は19日に漁港で完成式典を予定している。 国交省は「農水産物輸出促進基盤整備事業」として全長251メートルのコンクリート製屋根の整備を計画。このうち一期工事として長さ52メートル、高さ4メートル、幅8・5メートルの施設が完成した。総工費は3億1000万円。 同施設は、岸壁に屋根を設けることで▽鳥のふんや直射日光を遮り、水産物の品質を確保する▽風を防いで船舶係留の安全性を向上する▽暴風や寒冷から漁業者を守り、就労環境を改善させる―といった効果を狙っている。 待望の施
豊前市と宮城県東松島市は8日、豊前市内で友好都市提携盟約を締結した。豊前市が友好都市を結ぶのは初めて。東松島市は4例目だが、九州の自治体との締結は初となる。 東松島市は宮城県中部に位置し、仙台湾に面している。人口は約4万人で、2011年の東日本大震災では市民1109人が亡くなり、24人が今も行方不明となっている。全世帯の約74%が全壊や半壊するなど、甚大な被害が出た。 豊前市は特産の「豊前海一粒かき」を養殖するため、大震災の発生以前から稚貝を仕入れてきたことから、13年4月以降、東松島市に職員を派遣している。14年8月に災害時相互応援協定を締結したほか、両市のイベントでそれぞれ特産品販売をするなど交流を続けている。 今回の締結で、民間を含めた人の交流を活発にするとともに、経済などの面でも結び付きを強めることにした。 締結式には両市の関係者約40人が出席。渥美巌東松島市長は「新しいスタートと
新施設内にある荷さばき施設が初めて利用され、グルクンの水揚げで活気づいた=9日、伊良部漁協地区海業支援施設 佐良浜の国吉組(国吉正雄代表)は9日、アギヤー(大型追い込み漁)を展開し、グルクン1㌧を水揚げした。水産業の新拠点、伊良部漁協地区海業(うみぎょう)支援施設内にある荷さばき施設がグルクン対応で初めて活用された。同施設は26日に落成式典と祝賀会を開催する予定で、漁師や仲買人らは幸先の良いスタートを喜んでいた。 県内で唯一、佐良浜で受け継がれている伝統のアギヤーは昨年5月以降、潜水に最低必要人数4人が1人減となったことから出漁を休止していた。 佐良浜のアギヤーは国吉組と福里丸(福里英二船長)の2隻で組織する。休止以降、国吉代表と福里船長らは潜水できる人の確保に奔走した。 今年に入ってから不定期に出漁できる人員を集め、9日は8人で出漁した。来間島沖で大型追い込み漁を展開し、グルクン1㌧を漁
タラの里として知られる青森県むつ市脇野沢地区のマダラ漁は、3年連続500トンを超える豊漁で昨冬の漁獲シーズンを終えた。一時は水揚げが10トンを割り込むなど20年以上不漁に苦しんだ浜は活気にあふれたが、実は昨冬は不漁が予測されていた。伝統のタラ漁は復活に向かうのか。 「せーの」。漁師らのかけ声で、白子や卵で腹をぱんぱんに膨らませたマダラでいっぱいのかごが、漁船から続々と陸揚げされる。昨年12月に解禁された漁が終盤に差し掛かった2月上旬、脇野沢漁港に水揚げされたマダラは、この日だけで20トン。ひっきりなしに漁港に着く漁船の船倉は、どれも平舘海峡に仕掛けた網でとれた魚で満杯だった。 「ほら、こったら大きいのも。この前までの不漁がうそのようだ」と70代の漁師は上機嫌だ。 脇野沢村漁協によると、3月1… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記
カキ専門のECサイト「旨い牡蠣屋」を運営するアイリンク(本社宮城県、齋藤浩昭社長)は2月、カキを中心とした魚介類の会員制ECサイト「OWSマーケット」をオープンした。魚介類の生産者ら計100社の出店を目指す。アイリンクでは、カキのほか、イチゴのECサイトを運営しており、年内にも海外向けのECサイトを立ち上げる計画だ。ECで全国の生産者を応援したいと話す齋藤浩昭社長に、これまでのEC事業の取り組みや今後の事業展開について聞いた。 ■カキのEC事業にシフト ─創業から現在までの事業内容を教えてください。 2000年にITベンチャーとしてアイリンクを創業しました。当初は、ネットショップ向けにASPカートを提供していました。その中で、ショッピングカートのレベルを高めるためには、自前でECサイトを運営しないと分からないことがあると考え、02年に通販サイト「海鮮直送 旨い!牡蠣屋」を開設しました。 本
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