東日本大震災から2年5カ月が経つ今なお、多くのがれきが北米太平洋西海岸に流れ着いていることに驚愕した。今月上旬、震災関連の映画を制作しているというカナダのスタッフが、日本から漂着した品々やサンプル写真を持参し本紙を訪れた。「思い出の品を持ち主に返してあげたい」。その思いに少しでも協力できれば、と思った。 恵比寿さまの置物や寄せ書きしたバレーボール、名前入りのビーチサンダル…。これらは、津波で流され、米国やカナダの太平洋岸に漂着したものだ。 震災後、北米沿岸に日本語で寄せ書きしたボールが流れ着き、拾い主から元の所有者に返還されるという〝美談〟がマスコミに取り上げられたが、次々と漂流物が着き始めると、〝国境なきがれき〟の処理問題は深刻化した。 一方で、自分たちが住む北米まで震災がれきが漂着するというニュースを知った人たちが、震災がれきや漂着ごみを清掃するボランティア活動を継続的に行ってい
大船渡市三陸町越喜来字仲崎浜にある中野遺跡で、県文化振興事業団埋蔵文化財センター(渡邉和男所長)による現地説明会が3日に行われた。同遺跡では約4200年前にあたる縄文時代中期の大集落跡が発見されており、地元住民らが50棟近くの竪穴住居跡などを見学。調査から浮かび上がった当時の生活風景などに思いを巡らせ、郷土の歴史に理解を深めていた。 同遺跡は、崎浜小学校近くの標高90㍍ほどの高台斜面にある。同センターによる現地調査は、防災集団移転促進事業(防集)での高台移転を前に進めているもので、昨年10月から開始。説明会は約9000平方㍍を調べた現状を移転予定者らに見てもらおうと行われた。 地元住民ら約100人が参加。はじめに計46棟見つかった竪穴住居や住居の中で火をたく「複式炉(ふくしきろ)」、「石囲炉(いしがこいろ)」などを見て回った。 住居跡が重なっているケースもみられ、同センターの担当者は
インターネット検索大手のグーグルは、東日本大震災で被害を受けた施設の画像を記録保存する「震災遺構デジタルアーカイブプロジェクト」に取り組んでいる。気仙では大船渡、陸前高田両市の計20カ所を撮影するもので、現在、スタッフが現地入りして作業にあたっている。 街並みを360度の視点で見ることがでこる同社「ストリートビュー」の技術をもとに、世界中の人に地震や津波による被害を知ってもらうとともに、東日本大震災の記憶の風化を防ぎ後世に伝えようとの狙い。 今年8月ごろから被災市町村に提案。現段階ではこれに応じた岩手、福島両県内4市町村32カ所の撮影を行う計画。撮影個所は自治体側の意向も取り入れて決めたもので、気仙では大船渡がサン・アンドレス公園展望台や三陸公民館など12カ所、陸前高田は市役所旧庁舎や気仙小学校など8カ所となっている。 このうち、陸前高田市には16日からグーグルのスタッフが入り、年明
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