相馬双葉漁協は22日、相馬市で試験操業検討委員会を開き、4月に出荷制限が解除されたスズキ、シロメバル、キツネメバルの3種を試験操業の対象魚種に加えることを決めた。23日の県地域漁業復興協議会、30日の県漁協組合長会議の承認を得て正式決定する。いずれも、本県沖の主力魚種。正式決定すれば、6月にも水揚げが再開する予定。 検討委では6月からの今季のホッキ貝漁について、請戸地区の漁業者から東京電力福島第一原発から半径10~20キロ圏内も操業対象に加えるよう要望があった。県地域漁業復興協議会と県漁協組合長会議で協議する。 (2018/05/23 11:42カテゴリー:福島第一原発事故)
松川浦漁港に水揚げされるコウナゴ=相馬市 相馬双葉漁協は8日、春の訪れを告げる魚として親しまれているコウナゴ漁の今季の試験操業を始めた。 小型船による漁の主力魚種で6年目となった。釣師浜(新地町)、松川浦(相馬市)磯部(同)、真野川(南相馬市鹿島区)、請戸(浪江町)の各漁港から63隻が出港し、沿岸部で漁獲して各港に水揚げした。初日の漁獲量は約17・8トンだった。 拠点の松川浦漁港には午前11時半ごろから船が戻り、漁業関係者が手際よく船から降ろした。水揚げ後、競りが行われ、仲買人が次々と競り落とした。放射性物質検査で検出下限値未満と確認された。9日以降、市内外に出荷される。 コウナゴの試験操業は週2、3回のペースで5月中旬まで行われる。 (2018/03/09 12:11カテゴリー:福島第一原発事故)
県漁連は東京都の築地魚河岸で消費者や仲卸業者から、県産魚介類の購入意思などを聞いたアンケート結果をまとめた。放射性物質濃度が国の基準値以下と表示されていた場合、県産の魚を買うかどうか質問したところ、約75%が「問題なく購入する」と回答し、「購入しない」の5%を大きく上回った。 アンケートは22日に実施し、297人から回答を得た。主な質問と回答は【グラフ】の通り。試験操業で取った魚は出荷前、放射性物質検査が行われていることを知っているか聞いたところ、「知っている」は69%に達した。放射性物質濃度が基準値以下の場合、18歳未満の家族・親戚に食べさせるかについては、「食べさせる」が70%、「食べさせない」が26%だった。 県漁連は試験操業で取った魚を出荷する際、卸売市場に向けて検査証明書を発行している。今回の結果を受け、「県外の小売店などに、商品陳列箇所に証明書を置くよう呼び掛けていきたい」とし
三誠丸の上から海を見詰める北郷さん ■「ようやく前に進める」 東京電力福島第一原発事故の影響で、いわき沖での操業自粛が続くいわき市漁協と小名浜機船底曳網漁協は18日、底引き網漁で初めて試験操業に乗り出す。本格操業再開に向けた第一歩。 「ようやく前に進める。手放しで喜べる状況ではないが、気持ちが高ぶるね」 市漁協久之浜支所所属の三誠丸(17トン)の船主兼船長の北郷輝夫さんは津波の傷痕が今も残る久之浜漁港で出漁準備を進め、少しだけ表情を緩めた。 【平成25年10月18日付・再起】 試験操業が始まって2年5カ月ほどがたった。依然として本格的に操業が再開できる見通しは立たない。 東日本大震災前、いわき沖の漁の主力はヒラメやナメタガレイだった。今は取れても試験操業の対象魚種ではないため、海に戻すしかない。試験操業の対象魚種は放射性物質の検査をしている。安全には絶対の自信がある。ただ、本格操業ができる
東京電力福島第一原発事故発生後、本県沖で続く漁業の試験操業は対象魚種と水揚げ量が年々、増加している。第一原発周辺で海水の放射性物質濃度が低下傾向にあるとして、県漁連は4月にも同原発から半径10キロ~20キロを対象海域に加えたい考えだ。県のモニタリング検査で、食品衛生法の基準値を上回る魚介類の割合は年を追うごとに低下している。本格操業の再開に向け、研究機関の整備も進む。 福島第一原発では海側遮水壁が完成し、周辺海域の海水の放射性物質濃度が低下傾向にある。港湾内への汚染水の流出量も減少している。このため県漁連は、同原発から半径20キロ以内としている現在の操業自粛区域を半径10キロ以内に縮小する方向だ。 ただ、相馬双葉漁協は19日に開いた試験操業検討委員会で、県漁連の方針を継続審議とした。北部の組合員から慎重意見が出たためだ。浪江町請戸地区の組合員がコウナゴについて独自にモニタリング検査し、結果
小名浜港でのサンマ漁出漁見送りを呼び掛ける戸田漁労長 大型船のサンマ棒受け網漁が20日に解禁されるのを前に、いわき市の小名浜港から16日、9隻の大型サンマ漁船が一斉に出港する。昨年までそれぞれに出港していた各漁船が船団を組み、大漁旗をなびかせて"海の男"の心意気を見せる。 東京電力福島第一原発事故の影響が続く本県漁業を盛り上げようと、県いわき漁労長会が中心となって企画し、船主らの賛同を得て実施が実現した。市内江名や中之作の地元漁船6隻と県外所属の3隻が参加する。 16日は正午すぎから、演歌歌手の大城バネサさんが漁にまつわる曲を披露する。午後1時ごろ、各漁船が前線基地の北海道釧路漁港へ向けて出港する。見学は無料。 同漁労長会員で第23長久丸=江名港所属=の戸田昌幸漁労長(61)は「昭和4、50年代は北洋サケ・マス漁の船団が小名浜近辺の港から出漁し、地域が盛り上がった。多くの人に漁業者が頑張っ
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平成18年、県は本県沿岸の津波浸水想定の検討委員会を設けた。そのころ、茨城県つくば市にある独立行政法人・産業技術総合研究所(産総研)や国内の研究機関が調査していた地震があった。巨大な津波が仙台平野などを襲ったとされる貞観(じょうがん)11(869)年の地震だ。 大きな津波が海岸に押し寄せると、海岸近くの土砂は浸食され、平野などに運ばれる。長い年月を経て幾重にも積もった地層の中から、過去の巨大な津波の痕跡である堆積物を見つけられないか-。歴史書に記された津波を最新の科学で再現する取り組みだ。 産総研は平成16年から21年度にかけて、貞観地震の津波の堆積物などを本県や宮城県の海岸沿いで調べた。その結果、本県では、東京電力福島第一原発から半径20キロ圏内にある南相馬市小高区の調査地点で、貞観津波による堆積物と推定される痕跡が見つかった。 ■議論の対象外 1000年余り前の巨大津波は、県の検討委員
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