さらに状態を詳しく語った。 「けっこうアイスダンスって、特に下にしゃがんで膝をついたりすることがシングルのときより多くて、正直、右の膝は下にしゃがむときに力が抜けちゃったり、立ち上がるときに力が抜けちゃったりするので、ほとんどこっちでしゃがむことができなくて左足でしゃがむことが多かったです」 練習がままならない日も珍しくなかったという。思い描いていたように練習できず、それでもどう練習するか、試合に臨んで行くのかを考えながら取り組んだことを明かしている。 何度も訪れた“右膝の怪我”という試練 ただ、その表情は1度目の引退を決めた時とは対照的だった。 高橋は、シングルで活躍していた頃も右膝の怪我と向き合っていた。 2008年10月、練習中の負傷で、右膝前十字靭帯と半月板損傷という診断結果を受ける。競技人生を揺るがす大怪我だった。そこから手術とリハビリを経て復帰。2010年バンクーバー五輪で日本