旬を楽しみ、身体が喜ぶ 江戸料理 栄養価の高い旬の食材を、あまり手を加えずにいただく――。これが江戸料理の醍醐味であり、健康長寿につながる正しい食のあり方だと思います。このコラムでは、江戸料理と健康をテーマに、食材ごとの情報とレシピをご紹介していきます。 バックナンバー一覧 朝晩に秋の気配を感じるこの季節、日中の残暑との気温差によって実が締まり、茄子が美味しくなります。 夏が旬である茄子が、わざわざ「秋茄子」と呼ばれて別格に扱われるのはこういうわけです。 身体を冷やす効果の高い夏野菜の中でも、90%以上が水分でできている茄子は、特に解熱効果が高く、暑い日にお勧めです。 茶筅茄子《ちゃせんなす》(『料理調菜四季献立集』より) 【材料】/小ぶりの茄子…5本/揚げ油…適量/だし…1/2カップ(100ml)/砂糖…大さじ1/醤油…大さじ1.5/鷹の爪…1本/青紫蘇…3枚 【作り方】①茄子は軸をつけ