国交省が示した新たな治水策 川辺川ダム(熊本県相良村)に代わる球磨川・川辺川流域の治水策を国、熊本県、流域市町村で議論する「ダムによらない治水を検討する場」の5回目の会合が20日、熊本市であり、これまでダムにこだわってきた国土交通省が初めてダム以外の治水策を提示した。堤防の補強や川底の掘り下げに早急に取りかかると表明し、さらに遊水地の設置などの検討を求めた。 蒲島郁夫知事の川辺川ダム反対表明を機に設けられた一連の会合で、国交省は県や市町村の提案を受けてデータを示す受け身の立場だったが、前原誠司国交相の計画中止表明を受け、今回から主体的な姿勢に転換した。同省の岡本博・九州地方整備局長は「『検討の場』の性格は大きく変わった。これまでは仮定の話だったが、これからは具体的な提案をする」と語った。蒲島知事は閉会後、「国側が主体的、積極的に案を出し、感激している」と評価した。 会合で同整備局は「