神山晃男さんは、「すべての孤独と孤立をなくす」ことを目的に2013年に株式会社こころみを設立し、高齢者の孤独という社会課題をコミュニケーションの力によって解決する事業を展開している。また「聞き上手」をキーワードに「聞く力」の価値を広めようと、メッセージの発信やセミナー出演などにも積極的だ。コロナ禍で人と人との接触機会が激減し、コミュニケーション不足を感じる今、誰にとっても「孤独」は身近な問題となっている。神山さんの取り組みに孤独解消のヒントを求め、「聞く力」の価値、「聞き上手」というスキルについて伺った。 孤独とは、コミュニケーションが不足している状態。寂しいと感じれば、人は自然にコミュニケーションを求めるだろう。だがその一方で「自分はコミュニケーションが苦手」と感じている人も多い。書店にはさまざまなコミュニケーション指南本が並ぶが、「話し方」「伝え方」「表現力」といったテーマが目につき、