2008年暮れから大ブレーク、現在もますます増殖中のIT用語に「クラウドコンピューティング」がある。この話題について考えを述べてみたい。 おととしから徐々にはやり出し、2008年暮れから大ブレーク、現在もますます増殖中のIT用語に「クラウドコンピューティング」がある。今やこの言葉を知らないITスタッフは「モグリ」のレッテルを張られかねない。わたしもこれに乗り遅れてはいけないと思い、この話題について、自らの考えを述べてみたい。 先日大手コンピューター企業の幹部と会って世間話をした折に「クラウド」に話が及んだ。この話題についてのイメージは、彼とわたしでまったく違っていた。それで、これを肴に一献傾けようかという話になった。まあ結局は一杯飲みに行く口実にすぎないのだが。 クラウドは結局、はやり言葉 彼は「クラウドなど結局はグリッド技術の延長線上にある話。単なるはやり言葉に過ぎない」と主張した。 確