夏休みはまだ続き、混雑する観光地も多い。 鎌倉ではゴールデンウイーク(GW)に江ノ島電鉄(江ノ電)の大混雑時の対処として、地元住民向けの社会実験を行っている。当日の様子は「大混雑の江ノ電は『社会実験』で快適になるか」で報じたとおりだが、今回はその結果の分析と解決策を新たな取材を交えて考察したい。 「沿線住民が優先入場」の社会実験 上記記事は驚くほどアクセス数が多く、多数のコメントをいただいた。ツイッターも含めすべて拝読した。 実験は鎌倉市が主体となり実施したもので、観光客で大混雑時、江ノ電沿線住民が優先入場(改札外に長蛇の列ができている時に並ばずに優先改札)できるようにするもの。日常の足として江ノ電を使っている住民が、それに乗るのに何十分も待つのではたまらない、という声が多かったためである。優先入場が混乱なく行えるかを実験するとともに、住民、観光客ごとの賛否もアンケート調査した。