ごみ収集業務などを担当する奈良市環境部の職員の出退勤管理について、市側が静脈認証システムの導入を決めたことが話題を集めている。同僚にタイムカードを押してもらう「代打ち」や勤務時間中の「中抜け」を防ぐのが狙いだが、現場からは「犯罪者扱いだ」との不満が噴出。導入を「私の強い意向だ」と言い切る市長は一歩も譲る気配がない。1台1万円代からあるという静脈認証システム。市側は必要台数や予算規模を現在精査中としているが、これは税金の無駄遣いなのか、それとも避けられない“劇薬”なのか。有識者からは「そこまでやるか」との声も漏れる。(橋本昌宗)劇薬の背景には 「ムダな税金を使って何をやってる!?という声がある(こと)も理解している。(略)しかし、今どんな手段が最も現実的で効果的かと問われれば、私はこの方策を選択せざるを得ない」 奈良市の仲川げん市長は今月8日のツイッターで、こうつぶやいた。手のひらの静脈の形