日本のカプセルホテルに外国人が異質性を覚える時代はもう終わった。 いまや世界各地の国際空港に、トランジット間に“理想的な”仮眠をとるための小規模設備が備わっている。海外旅行客の増加を背景に、「エアポート・スリーピング・ポッド」市場は拡大の一途を遂げており、2021年までの5年間の年平均成長率は6.39%とみられている。 キープレーヤーのひとつは、ドイツの「Napcabs」。長さ2.5m、幅1.7m、高さ2.7mの四角いボックスのなかにシングルベッドとテーブル、ハンガー、鏡を備え、個室として使用できる。事前予約が可能で、使用後は同社の従業員が清掃するため、毎回清潔な状態で使えるのが良い。 Napcabsは売り先の空港に対しても「空いたスペースを有効活用でき、かつユニークなサービスとして収入につながる」と強調。設備導入やメンテナンスも簡単だという。設置されているミュンヘン空港ではルフトハンザ航