人がやることには2種類ある。「やらなきゃいけないこと」と「やりたいこと」だ。 教訓その一。「やらなきゃいけないこと」は「労少なくして益多いこと」から着手すべし。たとえば、部屋の片付けなら大物からいく。人間、成果の見えにくい労力を払い続けることは難しい。部屋の隅の埃を取るよりも、まず目立つゴミから片付ける。片付いたという実感が沸きやすいところから攻めるのである。そうして徐々に細部に移っていく。これなら途中で力尽きても、片付けが進んだ実感は残る。順序が逆だとそうはいかない。さして変わり映えのしない部屋を見て徒労感を募らせることになる。下手をすると、今後のやる気まで殺いでしまう。悪循環である。 これはたとえば勉強なんかにも、ある程度あてはまる。学ぶというのは、本来、気持ちの好い行為である。今までできなかったことができ、解らなかったことが解るようになる。これほどエキサイティングなことはない。ただ、