記者会見で謝罪する日本原子力研究開発機構の児玉敏雄理事長(中央)、田口康副理事長(左)、青砥紀身理事(右)=東京都の原子力機構で2017年6月19日午後2時2分、酒造唯撮影 調査報告書を規制委に提出 事故原因は「調査中」 日本原子力研究開発機構・大洗研究開発センター(茨城県大洗町)の被ばく事故で、原子力機構は19日、事故の経緯や原因の検討状況などをまとめた調査報告書を原子力規制委員会に提出した。事故原因は「調査中」としており、今後追加報告する。記者会見した児玉敏雄理事長は「機構全体として危険への感度や予知能力に問題があった」と陳謝した。 報告書によると、事故は6日、核燃料物質入りの金属容器を点検のため開封中、中のビニール袋が破裂し、プルトニウムやウランの酸化物を含む粉末が飛散した。破裂の原因について、報告書は「究明のための計画を策定中」との記載にとどまった。今後、破裂した袋や容器を回収して