シリコンバレーの外ではあまり知られていない銀行が、スタートアップの世界を揺るがし、世界の金融業界を巡る不確実性を高めている。 シリコンバレー銀行(SVB)は閉鎖され管財人の管理下に置かれた。顧客のスタートアップ企業はベンチャーキャピタルの勧めで預金を引き出し、SVBは増資を目指したが失敗した。 SVBは経営破綻したのか? 経営破綻した。カリフォルニア州金融保護イノベーション局(DFPI)は流動性と支払い能力が不十分だとして、同行を管財人の管理下に置いた。管財人には連邦預金保険公社(FDIC)を指定した。 管財人FDICによる管理とは? FDICはSVBのような預金保険の対象である銀行が破綻した場合、預金を保護する。通常は、財政が健全な銀行が預金を引き継ぐか、あるいはFDICが1口座当たり最大25万ドル(約3370万円)まで払い戻す。 しかしFDICは12日、SVBへの預金について、預金