おがくずから木質プラスチック【大分のニュース】- 大分合同新聞

おがくずを主原料に作られた木質プラスチックのペレット（左下）とペレットを射出成型して作った製品。右上は自動車用灰皿＝８日、日田市 日田市上津江町の総合林業会社「トライ・ウッド」などで構成する共同事業体が、おがくずや木片などの木質系資源を主原料とする木質プラスチックの基礎技術を確立した。未利用資源の有効利用とともに将来、枯渇や高騰が予想される石油系プラスチックの代替原料として期待されている。大手メーカーと提携して自動車や家電の部品に利用するための実証試験を今年から始める。 トライ・ウッドと愛知県の自動車部品メーカー「中日精工」、佐賀県のプラスチック製品メーカー「九州大栄工業」、福岡県の九州工業大学の四者による共同研究。トライ・ウッドの製材工程で発生するおがくずや木材として利用できない部分の有効利用を目的に、県の循環型環境産業創出事業の助成を受けて昨年八月に研究を始めた。 原料のおがく

[fujikumo]

<原料のおがくずを高温・高圧で蒸して乾燥、粉砕。三〇〇マイクロメートル以下の微粉末にして石油系樹脂と混ぜ合わせペレット状にする。ペレットを高温で溶かして射出し金型で成型して製品を作る>