ソ連の遺産「単一都市」の苦悩 -- シベリア鉄道 -- 朝日新聞GLOBE

バイカリスクは人口約1万6000。そのうち1700人が製紙工場に直接雇用されているほか、市民のほぼ全員が何らかの形で工場とかかわりを持つ。冬の間の街の暖房も、製紙工場からの供給に頼る。 この街で出会った男性セルゲイ・プロゾルキン（48）は、自らはロシアの水質調査機関で調査に携わるが、妻は製紙工場勤務。「給料は安いけれど、工場がなくなったらバイカリスクの人々はみんな生きていけない」と話した。 バイカリスクは、ソ連時代に誕生した人工都市。最初に製紙工場がつくられ、従業員が暮らすための街が周囲に形成された。このように、一つの製造工場と従業員住宅や福利厚生施設が結びついた人工的な企業城下町を「モノゴロド」（単一都市）と呼ぶ。 計画経済と産業の集約を推し進めたソ連は、モノゴロドを各地に建設。その数は、現在残るものだけでも約150ある。そこに暮らす人はロシアの人口の約1割に達する。ウラル山脈の鉄鋼都市

[maturi]

お、ソ連の経済学者は比較優位（得意な産業に集中して交換するとみんなが幸せになる）をわかっていたのか。すばらしいな（棒