渡米の陳氏に立ちはだかる壁＝柔軟姿勢の裏に「思惑」―中国 （時事通信） - Yahoo!ニュース

【北京時事】盲目の中国人権活動家・陳光誠氏は5日、北京の病院で、米国留学に向け本格的な出国手続きを進めているもようだ。ただ、地元当局者から共に迫害を受けた母親らを山東省の故郷に残し、不安を抱えたままの渡米となる。「数カ月間」と希望する米国滞在を終え、本当に帰国できるのか、人権問題などで自由に発言できるのか、大きな壁が立ちはだかっている。 米政府高官は、渡航申請を受理し次第、中国政府が速やかに手続きを進めることに同意したと強調。陳氏を支援する人権団体「対華援助協会」は4日、陳氏は「数日中に出国するだろう」との見通しを示した。 異例の柔軟姿勢を示した中国政府は「影響力のある民主・人権活動家が海外に去ってくれれば（中国国内で）影響力が低下するため、好ましいと考えている」（北京の人権派弁護士）。5日付の中国紙・環球時報は「今回の結末は（陳氏）本人にも中国社会にとっても無害だ」と論評した。

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渡米の陳氏に立ちはだかる壁＝柔軟姿勢の裏に「思惑」―中国