アメリカの産業別労働生産性推移

他方、産業区分別雇用者数は、産業区分名が産業統計とは多少異なりますが、1939年からデータがあります。1939年の値を100とした指数で1939年から2006年までの産業区分別雇用者数の推移をグラフ化したものが次の図です。 以上の二つのグラフから、労働生産性の変化状況を見てみます。 製造業（Manufacturing）と建設業（Construction）は、2006年現在では雇用者数シェアとGDPシェアがほぼ近似していて雇用者一人当たりGDPが全産業の中でほぼ中位にありましたが、上の労働生産性と雇用者数の推移には大きな相違点があります。製造業の方は、労働生産性上昇率が高い部類に属し、逆に雇用者数は微増から減少に推移してきているので、資本装備率の上昇が大きかったことが明らかです。それに対して、建設業は、労働生産性上昇率は相対的に低い水準に推移しており、変動を繰り返しながらも雇用者数増加率は全