『「競争」嫌い』

僕は、昔から「競争」が嫌いだった。 負けても悔しい思いをするし、 勝っても相手が悔しがると思うと、良い気がしない。 たぶん、本当は極度の勝ちたがりだったのだが、 どうしても負けたくないあまり、僕は「競争」そのものから逃げてきたのだろう、と最近思う。 必ず勝てる「競争」なら好きか というと、そういうわけでもない。 「負ける」という現象とその悔しさが嫌いなのであって、 相手が負けて悔しがることも、僕にとっては嬉しいことではない。 先を越されたって別に良いじゃないか、と思う。 もちろん個々の小さなことについては、先を越されて悔しくなる時もある。 しかし、 この世界が何なのか、 “自分がいる”というこの状態は一体どういうことなのか、など、 僕がどうしても知りたくて本当に納得したいことについては、むしろ教えて欲しいと切実に思う。 大事なのは、「自分が納得できること」であって、「自分が一番先に答えを見

[msh514]

競争