『1968（下巻）』

1968〈下〉叛乱の終焉とその遺産/小熊 英二 『1968』下巻。坂本龍一の都市伝説とか笑いました。まあ、おもしろかったんですけど、著者ご本人はインタビューなどを読むと「基本的に戦略的なものの書き方しかしません」とか「６８年の運動の挑戦と敗北から学び、建設的に生かせ」ということで言っていらっしゃるようなので、そういう意図にそっての感想です。ちなみに私は基本的に「戦略的」だとか「あえて」とか言ってる人はあんまり信用しておりません。ほんとに戦略的な人や組織などは、そないなこと言いませんから。 書評やレビューも読んでみましたけど、「結局、自分探しでしたね！」「祭りでしたね」とか、そうだったんだろうと思うし、そういう本なんですけど、そこを理解したとしてもそれ建設的に生かせるんだろうか。若いってことは、それだけで痛いし熱いし、その数が多いんで、そういう痛い人間も目立つだろうしね、そこはしょうがないん

[tikani_nemuru_M]

「罰則さえ強化すれば事件が減ると思っているのは、基本的に間違いだ」統治のリアリティとはこういうものかと思った。後藤田は興味深い。敵として。

[dosequis]

後藤田正晴

[neko73]

"ただの厳罰化反対論者ではなくって、民の怖さをよく理解されて、そこを利用したほうが官庁が動きやすいという戦略"後先気にして使えない力は不要。行使のハードルを下げて捉え、民衆というピラニアの餌にする。

[blackspring]

　「後藤田さんの基本は『権力は抑制的に使わなければ（効果がない）』ということ」　http://ameblo.jp/hiromiyasuhara/entry-10382300504.html も。

[quagma]

「警察比例の原則」も権力から見ると統治技術のひとつになってしまう。/「7回逮捕して7回釈放｣諸葛孔明気取りでこうして抵抗者の心を折る。/やっぱカミソリ陰険よなー

[y-mat2006]

カミソリ後藤田伝説。

[namawakari]

ソフトな統治か。それにしても、現在とは違ってえらく我慢強い統治者だが、どこかでタガが外れたのだろうか。