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文士・尾崎士郎が履いていた奇妙な下駄【文士の逸品No.35】 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト
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文士・尾崎士郎が履いていた奇妙な下駄【文士の逸品No.35】 | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト
文/矢島裕紀彦 東京・大田区山王の尾崎家を訪れると、部屋の片隅に奇妙な下駄が無造作に転がっていた。... 文/矢島裕紀彦 東京・大田区山王の尾崎家を訪れると、部屋の片隅に奇妙な下駄が無造作に転がっていた。歯の高低差、約5センチ。前の歯ばかりが極端に高い。 穿(うが)ちて立つと、足の筋が突っ張って5歩と歩めぬ。尾崎士郎はこの下駄を履き、下半身を錬磨していた。昭和30年代初め。還暦を間近に控え、合気道の道場にも出入りしていた頃の話である(後年、名誉初段を取得)。 大の相撲好き。横綱審議委員を務めたことでも知られるが、馬込に文士仲間と集っていた若き日には、山本周五郎、今井達夫らを率いて大森相撲協会を組織。自らマワシを締めて本気で相撲に明け暮れた。しこ名は「夕凪(ゆうなぎ)」。「何にしてくれたら一番嬉しいって、文句なく横綱だ」と、少年のように目を輝かせて言う。太りたいがために、本来は糖尿病患者が使うインシュリン注射まで打った。尾崎家の庭の一隅にすっくと聳える欅(けやき)の巨木は、士郎の“鉄砲稽古”の相