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《告白》嘘を重ねリーマン・ブラザーズから371億円を騙し取った男が15年越しに「本当のこと」を話そうと思った理由
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《告白》嘘を重ねリーマン・ブラザーズから371億円を騙し取った男が15年越しに「本当のこと」を話そうと思った理由
「この本を書く上で最も気をつけたのは、絶対に嘘は書かないこと。一度でも嘘を書けば、それがさらなる... 「この本を書く上で最も気をつけたのは、絶対に嘘は書かないこと。一度でも嘘を書けば、それがさらなる嘘を呼ぶことはよくわかっていました。だから記憶を整理し、どこまでも自分と向き合って、“本当のこと”を書き残すことに注力しました」 白いスーツに華やかなピンクのネクタイを合わせた洒脱なファッションに身を包み、神妙な面持ちでそう語るのは、自らの半生を綴った『リーマンの牢獄』(講談社)を上梓した齋藤栄功氏(62才)。 斎藤氏は2008年6月、米投資銀行・リーマン・ブラザーズから371億円を詐取し、「リーマン・ショック」の引き金となったとも言われる大型詐欺「アスクレピオス事件」の主犯として逮捕された。嘘に嘘を重ねて架空のストーリーをでっちあげた彼はなぜ、長い沈黙を破って「本当のこと」を明かそうとしたのか──。 斎藤氏は大学卒業後、山一證券に入社するも自主廃業の憂き目に会い、メリルリンチ、三田証券などを経