東電「幕引き」、けじめ遠く 内部昇格 にじむ純血主義＋（1/2ページ） - MSN産経ニュース

東京電力は、清水正孝社長の辞任により、福島第１原発事故をめぐる責任問題で一定の幕引きを狙った。後任には「次の次」と目されていたエースの西沢俊夫常務を前倒しで起用し決意を示したが、勝俣恒久会長が留任するなど陣容は想定内。清水社長が主張する「けじめ」とはほど遠く、賠償対応や夏場の電力需給対策を乗り切ることができるか疑問が残る。 清水社長は、これまで辞任のタイミングについて「原子炉の冷却安定化などに取り組んだ段階」と説明していたが、この日の会見では「経営責任を社長の私がまず取るのが筋」と姿勢を一転させた。 とはいえ、清水社長辞任は時間の問題だった。震災発生後の帰京が遅れ、原発事故対応の判断に遅れが出たとの指摘を受けた。マスコミからの雲隠れは、実は過労によるダウンと後で公表するなど健康問題も浮上。そのリーダーシップが疑われてきた。 清水社長からバトンを受け継ぐ西沢氏は、行政当局との折衝に従事してき