関電、今冬も社員賞与見送りへ 料金値上げで利用者感情に配慮 - MSN産経ニュース

関西電力が一般社員の今冬の賞与支給を見送る方向で調整に入ったことが４日、分かった。関電は今夏、創業以来初めて賞与の支給を見送っており、年間を通じて賞与がゼロとなる見通しだ。 関電は、原発の停止で業績悪化に歯止めがかからないことから、４月以降、３３年ぶりに電気料金の本格的な値上げを実施している。賞与支給は利用者の理解を得られないと判断した。 労働組合には「今冬の支給は困難」との考えを伝えており、今後正式に提案する。住宅や自動車のローン返済を抱える社員への救済措置として、今夏同様、年収の一部を前倒しして支給することも検討する。 関電は電気料金値上げに伴い、総人件費を２割程度削減することを決めている。４月以降は社員の基準賃金を約５％カット。夏の賞与も支給を見送った。