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「他人に合わせていたら認めてもらえない」 2010年12月、パラグアイ。首都アスンシオン。 交差点の信号... 「他人に合わせていたら認めてもらえない」 2010年12月、パラグアイ。首都アスンシオン。 交差点の信号で車を停めると、男がいそいそと近寄ってきた。頼んでもいないのに手にしたワイパーで窓を拭き、当然の権利のようにチップを要求してくる。小さくため息をつきながらもポケットのコインを無造作につかみ、半分近く開けた窓から手渡した。不用意に全開すると、そこから腕を入れドアを開け、体をねじ込んで強盗まがいの行為に遭うこともある。 信号が変わり、彼は188cm、84kgの巨躯(きょく)をシートに預けてアクセルを踏んだ。虚(うつ)ろな目をして立つストリートチルドレンを視界の隅に捉えた。速度が上がり、雑多な風景は背後に飛んでいった。 「無謀な挑戦」 そんな言葉を背中に浴びながら日本を出て、もうすぐ1年が過ぎようとしていた。カーステレオから流れる音楽は騒がしいヒップホップだった。この国では何かをくよくよ考えず
2011/04/20 リンク